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【仕事戦略】ワークライフバランスを考えるときに考慮すべき3つのスタンス

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こんにちは。IT/経済ジャーナリストで投資家の渡辺です。

将来的にはベーシックインカムのような制度が作られ、労働しなくても最低限の生存は可能になるかもしれません。

とりあえず今は、ある程度の資産を作って逃げ切れる人以外の大半の人は、何か活動してそれでマネタイズしないと物理的な生存は難しい。

そちらについて、労働のあり方を少し考察してみたいと思います。

ワークライフバランスの前提

ワークライフバランスは、仕事=必要悪であり、やりたくないことを無理して頑張ってやっている、という前提があるような気がします。

ちょうど15年くらい前、ITバブルの後期に自分が激務で不夜城と言われた、某外資系 ハードウェアメーカーにいた頃、社員アンケートの結果があまりに悪いことで、経営層が「ワークライフバランス」の導入を大々的に行ったことを思い出しました。

それまで、外資系ITの世界は深夜労働が当たり前の会社をよく見ましたが(米国側と電話会議があるので、早朝とか深夜も違和感はなかったのですが)、それ以降、え、あの会社が、と思うようなところまでワークライフバランス重視のホワイト経営になって何度か驚いたことがあります。

仕事と人生の関わりは3種類

しかし、本人にとってもっとも好きなことを仕事にしていて、もちろん第三者的に見て、あるいは本人にしても苦しいことや大変なことはありますが、寝食を忘れて打ち込んでいるという人はいます。

それほどでなくても、自分に興味のあることを仕事にして、熱意を持って取り組んでいるというケースもあるでしょう。

また、好きなことを仕事にしているわけではないけど、一所懸命取り組んでいるうちに、多くの人に感謝されたりして、やり甲斐を持ってやっているという人もいます。

つまり仕事と個人の関係を考えるときは、以下のように好き嫌いやり甲斐2つの要素の組み合わせで考えるのがいいということです。

好きなことを充実感を持ってやれるのがベストですし、これからの生き方として、1)自分が何が好きか、何をしているとワクワクするか、2)それを何らかの方法でマネタイズする(プロスポーツ選手とかプロの音楽家のように、すでに収入の仕組みが出来上がっているジャンルもありますが)というのが、もっと普及してくると思います。

図で言う、右上のグループで生きられる人が増えれば、社会全体の幸福度も増すことは容易に想像できます。

たとえば堀江貴文さんの著作で繰り返し議論されていますが、生きることと働くことと遊ぶことがほぼイコールになっているようなライフスタイル、ワークスタイルです(どっちが適切な表現でしょう?)。

多動力 (NewsPicks Book) 10年後の仕事図鑑 好きなことだけで生きていく。 (ポプラ新書)

また好きな仕事ではないけど、ある程度お金は稼ぎたいし、お客さんや利用者に喜んでもらえればうれしい、というような仕事もあるでしょう。

右下のグループになります。

生きること≒働くこと」ではないにしても、「生きること≧働くこと」で自分の人生の重要な1要素にはなっている状態であれば、ベストではないかもしれませんが、ベターな生き方にはなります。

好きなことでやりがいがないと言う状況は想像できないので、好きでもなくやりがいもないことをやっている左下のグループが残ります。

経営者にワークライフバランスを考慮してもらう代わりに、最小限我慢して仕事をするのか、それとも少なくても右側のグループにジャンプインするために、何か戦略的に自分の生き方や働き方を見直していくのか、と言う展開が考えられます。

誰もが生きやすい世の中に

今後の10年弱のうちに、様々な作業(あえて仕事でなく、「作業」と表記しています)がAIやロボットに置き換えられていくことで、マニュアルで定義できるような軽作業や単純作業の就労機会は減ることはあっても、増えることはないでしょう。

さらに冒頭で述べたベーシックインカム(生活保護や年金などの福祉やそれに関与する公務員を大幅に無くし、代わりに全住民に最小限の生活費を支給する仕組み)が導入されれば、上のグラフの左下のような食うための不本意な労働や、世の中に大して必要でもない製品・サービスを無理に売るために疲弊するような状況は大きく減ってくるはずです。

※ベーシックインカムの考え方については、小飼弾さんの昔の著作が分かりやすいです。

住む場所については、人口は減る一方で空き家がどんどん出てくるので供給は困らないでしょうし、食糧についても、現在の生産技術でも十分収穫できるし、さらに機械化や自動化を進めれば、もっと少人数で生産できるでしょう。

自分の働き方をこのようなモデルで考えてみて、ぜひよりよく充実した、できれば楽しい人生を作っていきたいものです。

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