【AIサバイバル術】AIに仕事を奪われる前に資本家になろう

こんにちは。IT/経済ジャーナリスト、投資家でミニ資本家の渡辺です。

AIの普及で失業する人が240万人という試算が出たことを紹介しました。

ご参考:【AIサバイバル術】AIの普及で2030年までに240万人の雇用が失われる中で生き残るには?

実際にAIにとって代わられる職種はいろいろあるでしょうが、その代わり新しい仕事が生まれたり、ロボットを開発するより人間がやった方が安上がりなニッチな仕事は残されたり、一時的にはプラスとマイナスが混在すると思います。

●長い目で見れば社会の進歩になる

とはいえ、これまでの歴史を振り返ると、馬車が自動車になったり、無声映画がトーキーになったり、大きなイノベーションがあり、それで職を失う人がいます。

※先日久々に横溝正史原作、石坂浩二、岸恵子出演の映画「悪魔の手毬唄」を見返していたため、殺された詐欺師の男は売れっ子弁士だったのがトーキーの出現で職を失った、という話を事例に使ってしまいました。すみません(汗)。

ただミクロな視点では一時的に困るひとはいても、長い目で見れば科学技術の発展が人類の幸福に役立って来たことは明白ですので、できるだけ損害を被る人が最小限であることや、できれば先回りしてこのムーブメントに乗って、そこで多くの人が利得を得られれば良いかと思います。

●資本家になってAIから利益を得る

さて会社単位で見た場合は、AI導入プロジェクトに手を挙げて経験者になって自分の市場価値を上げるという方策をご紹介しました。

しかし、もっとも根本的なソリューションは、AIシステムやロボットを所有してそれらに働いてもらって利益を得ることです。

生産手段をすること、これは資本家になることに他なりません。

3年前に流行ったフランスの経済学者トマ・ピケティの著作「21世紀の資本」では、過去のデータを分析して経済の成長率より資本の収益率の方が大きい、ということを明らかにしました。

つまり、通常の経済に依存して生きる大多数の人より、多くの資本を持っている人(=資本家)の富の伸びの方が大きいということで、要は金持ちはますます金持ちになっていくという結論になります。

これで絶望的な気分になることはありません。資本家になるということは、要は多少のリスクをとって株を持てばいいだけです。

株は英語でshare(大元の意味は「共有」)といいます。

もともと失敗した場合のリスクを複数の出資者に分散するために、会社の所有権を共有したのが株の起源だからです。

どこかのネット証券に口座を開き、いくらか資金を入金してどこかの会社の株を買った瞬間、その人も(規模は小さいですが)「資本家」になるわけです。

会社の所有者(株主)には、会計を閉めるタイミングで定期的に利益が分配されます。これを配当といいます。

利益がない会社では配当が出せないところもありますが(無配)、株式市場を見ていると多くの会社で1%前後は出ていますし、多いところでは5%とか出すところもあります。

また株価が安いときに買えれば、投下した資本に対して入ってくる配当(リターン)が大きくなるので、より収益率が高くなります。

●AI銘柄を買って利益を狙う

今AI技術で伸びていきそうなITにつよいシステムインテグレーターやデベロッパー企業、ベンチャーなどテクノロジー主導の会社の株が「AI銘柄」と呼ばれて好調です。

そちらに加え、AI導入で業務改革や改善を行い、大幅な業務の効率化(コストの削減=利益の増加)や営業・マーケティングでの活用(売上の拡大)を実現しそうな企業も候補になります。

具体的には、「AI銘柄」でネット検索をかけるだけで、以下のサイトのように、AIに取り組むたくさんの会社名がヒットします。

参考: 人工知能(AI)関連が株式テーマの銘柄一覧

逆にいうと、あまりに数が多くて、どこがいいか判断できないほどです。

ここからどこに資金を投下するか決めるのは容易ではありませんが、まずは買う前に、経済ニュースなどを日々ウォッチして、AIを導入する企業に関するニュースを注意深く見ていくのが良いでしょう。

またスマートスピーカーがあれば、「ビジネスニュース」と命令すれば、直近のビジネスニュースを読み上げてくれます。

このサイトでも、気になるニュースがあれば引き続きご紹介したいと思います。

 

 

 

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